What's up? Cardiology

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

岐阜大学第2内科HP更新

岐阜大学第2内科HPをようやく更新しました。 リンクが充実していますので、皆様ご活用ください。

第63回日本腎臓学会学術集会 オンデマンド配信開始

ようやく本日から、第63回日本腎臓学会学術集会オンデマンド配信開始です(~10月16日)。オンデマンドは便利ですが、いろいろな学会があるのでゆっくりみるには時間がたりないですね。

第60回日本呼吸器学会学術集会

第60回日本呼吸器学会学術集会が明日よりWeb開催されます。 タイムテーブルはこちら。 当然、循環器内科医の知らない世界ですね。私は会員ですが。

中国四国ライブin倉敷(CSL-KURASHIKI i Seminar )始まります

今年の2月開催予定であった、中国四国ライブin倉敷はCSL-KURASHIKI i Seminarとして本日Web開催されます。倉敷は9年間過ごした場所で、毎年参加を楽しみにしていましたが、今年はやむを得ないですね。Webで少しだけ聴講させていただきます。

第3回日本腫瘍循環器学会が始まります

本日より第3回日本腫瘍循環器学会が始まり

急性大動脈解離のDダイマー再上昇

急性大動脈解離(AAD)の経過中にDダイマーが再上昇した患者さんがおられました。 AADではDダイマーが上昇し、診断にも有用です。そのカットオフ値は500μg/mlです(Circulation.2009;119:2702–2707.)。経過とともに低下していきますが、再上昇したときに何を…

血管炎の変遷:ANCA関連血管炎を中心に

私たちの教室では、循環器内科のみならず、呼吸器内科や腎臓内科の診療をしています。そこで、時々ANCA関連血管炎の患者さんと遭遇します。 循環器内科だけを診療していたころには、血管炎の分類や病名の変遷について全く知りませんでしたが、前任地で腎臓内…

Wellens症候群 再び

数日前に1回だけ胸部圧迫感があったという患者さんが来られました。過去2日間は全く症状はないとのことです。 心電図はこんな感じでした。(注:この心電図はよく似た別の患者さんのものです。) 以前の心電図にはなかった、陰性T波が前胸部誘導に認められま…

弘法筆を選ばず 弘法以外はカテを選ぶべし

LCXへのPCI予定患者さんの治療方法を検討する際に、主治医がガイディングカテはQ curveを選択というので、私が「Q curveよりCLSかVLの方がいいんじゃない?」とコメントする場面がありました。 「弘法筆を選ばず」という言葉があります。 私たちは弘法大師で…

膠原病の肺高血圧は肺動脈性とは限らない

膠原病でフォロー中に心エコー図で肺高血圧(TRPG高値)が認められたため、右心カテーテル検査目的で入院となった患者さんがおられました。 さて、その患者さんの右心カテーテル検査結果は,平均肺動脈圧は25mmHg以上,肺動脈楔入圧は15mmHg未満でした。とい…

ESC2020: EMPEROR-ReducedとDAPA-HF trialsのメタ解析

EMPEROR-ReducedとDAPA-HF trialsのメタ解析論文「SGLT2 inhibitors in patients with heart failure with reduced ejection fraction: a meta-analysis of the EMPEROR-Reduced and DAPA-HF trials 」がLancetに掲載されました。 Lancetより どちらの試験で…

日本心エコー図学会(JSE)とEACVIのTTS合同コンセンサスドキュメント掲載

Takotsubo Syndrome (TTS)の画像診断に関する日本心エコー図学会(JSE)とEuropean Association of Cardiovascular Imaging (EACVI) による合同コンセンサスドキュメント、「 Multimodality imaging in takotsubo syndrome: a joint consensus document of the…

膨隆する頸静脈

以前、「躍動する頸動脈」について書きましたが、今回は「膨隆する頸静脈」です。 頸静脈が座位でも収縮期(収縮後期)に膨隆して見える患者さんがおられました。触れてみれば頸動脈の拍動ではないとはわかりますし、下の動画のように、下から上へ向かって隆…

造影剤アレルギーと造影剤腎症

造影剤アレルギーの予防法について議論する機会がありました. 日本医学放射線学会では 「ヨード造影剤ならびにガドリニウム造影剤の急性副作用発症の危険性低減を目的としたステロイド前投薬に関する提言」の改定について で以下の推奨がなされています. …

ESC2020:PARALLAXとDAPA-CKD

Hot Lineセッションで発表されても、論文発表に至っていないものもあります。 PARALLAXです。 Angiotensin receptor-neprilysin inhibition compared with individualized medical therapy for comorbidities in patients with heart failure and preserved …

ESC2020: the Daily Wrap-Up Monday&Tuesday

ESC2020 月曜日と火曜日のまとめです.

ESC2020:RATE-AF ジギタリスによるrate controlがβ遮断薬に勝る?

RATE-AF (RAte control Therapy Evaluation in permanent Atrial Fibrillation) 試験では, ESC2020より 60歳以上の症候性(>=NYHA II)AF患者160例をジゴキシンとビソプロロール(商品名:メインテート)群にランダム化した試験。12ヶ月後のQOLには差はなかっ…

ESC2020: the ISCHEMIA Trialサブ解析:心不全既往例では"initial invasive approach"が良いかもしれない

The ISCHEMIA Trialのサブ解析です。 タイトルは「Initial Invasive versus Conservative Management of Stable Ischemic Heart Disease Patients with a History of Heart Failure or Left Ventricular Dysfunction: Insights from the ISCHEMIA Trial」でC…

ESC2020: Low-dose colchicine (LoDoCo)2試験・COLCOT試験・COPS試験

LoDoCo2試験です。 Low-dose colchicine (LoDoCo)試験の結果を多数例で追試したものです。CCD5000例に対して低用量コルヒチン(0.5mg/day)とプラセボを比較し、コルヒチン群で心血管イベント(cardiovascular death, spontaneous (nonprocedural) myocardial i…