What's up? Cardiology

勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし

医学用語

血管炎の変遷:ANCA関連血管炎を中心に

私たちの教室では、循環器内科のみならず、呼吸器内科や腎臓内科の診療をしています。そこで、時々ANCA関連血管炎の患者さんと遭遇します。 循環器内科だけを診療していたころには、血管炎の分類や病名の変遷について全く知りませんでしたが、前任地で腎臓内…

自己免疫性胃炎(AIG)とPPI関連胃症(GAP)

先日,川崎医科大学特任教授の春間賢先生のご講演を拝聴する機会がありました.その際に教えていただいたのが「胃炎の京都分類」です. 春間先生ご自身が監修されたものです.。そのなかで、特に自己免疫性胃炎(A型胃炎)について,詳しく解説していただきま…

TGAって何の略?

大血管転位症(Transposition of the Great Arteries)ではなく、一過性全健忘. (Transient global amnesia : TGA)のお話です。 心臓カテーテル検査後に、突然自分が今どこにいて何をしているのかわからなくなった患者さんがいました。もちろん主治医は大慌て…

PBCって何の略?

プロブレムリストに「PBC」と書いてある患者さんがいました。主治医に何の略か尋ねると、「えーっと、なんとか性肝硬変だったかな?」という返事が。 今日は循環器以外の話題です。 PBCといえば、永らく原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis: PBC)…

症候性か有症候性か?

症状がある場合を「症候性 symptomatic」、ない場合を「無症候性 asymptomatic」といいます。最近、「有症候性」という変な用語を見聞きするようになりました。 不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)では、ブルガダ症候群、早期再分極パターン、早期…